217人
乗客・乗員全員 エジプト航空990便墜落事故|217人の尊い命が失われました
あの日から 27 年
1999年10月31日の未明、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港を飛び立ったカイロ行きのエジプト航空990便(ボーイング767型機)が、アメリカ・マサチューセッツ州のナンタケット島の南、約60マイル(約100km)の大西洋に墜落しました。乗客と乗員あわせて217人全員の尊い命が失われました。
何が起きたのか
990便は、ロサンゼルスからニューヨークを経由してエジプトのカイロへ向かう定期便でした。ニューヨークを午前1時20分ごろに出発し、大西洋の上空を高い高度で順調に飛んでいました。
ところが出発から30分ほどたった午前1時52分ごろ、機体は急に高度を下げ、そのまま海に墜落しました。機内には、アメリカやエジプト、カナダなど、さまざまな国の人々が乗っていました。
アメリカ海軍などが海の底から機体の残がいを引き上げ、操縦室の会話を録音する「ボイスレコーダー」と、飛行の記録を残す「フライトデータレコーダー」も回収されました。
数字が語ること
アメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)の報告書によると、乗っていたのは次の217人で、全員が亡くなりました。
- 乗客:203人
- 運航乗務員(パイロット):4人
- 客室乗務員:10人
NTSBは2002年に最終報告書をまとめ、機体に故障は見つからず、墜落は交代で操縦席にいた副操縦士の操作によるものだと結論づけました。ただし、なぜそのような操作がされたのかは「わからない」としています。一方、エジプトの民間航空当局は、機体の昇降舵(しょうこうだ)の故障の可能性を指摘し、NTSBの結論を受け入れませんでした。217という数字の裏には、原因をめぐって二つの国の見方が分かれたまま残る、重い問いもあります。
忘れないために
事故から1年後の2000年10月31日、墜落した海に近いロードアイランド州ニューポートのブレントン・ポイント州立公園に、花こう岩の慰霊碑が建てられました。碑には「990便で失われた217人の家族と友人を偲んで」と刻まれ、その前には一人ひとりの名前を刻んだ217個のれんがが並んでいます。碑の言葉「彼らは私たちのもとから去ってはいない」は、英語・アラビア語・フランス語で記されています。
飛行機は、世界でもっとも安全な乗り物の一つといわれます。それは、一つひとつの事故を細かく調べ、二度と起こさないための教訓を積み重ねてきたからです。217人の命を忘れないことは、空の安全を守り続けることにつながっています。
犠牲になられた217人の方々のご冥福を心からお祈りいたします。
Never Forget Number では、この数字「217」を記録します。
数字の出典
この数字を、忘れないために。
X で伝えるほかの「事故・事象」の数字
▶ 60秒でわかる、この数字

