「サイクロン・ナルギス」(英: Cyclone Nargis)
2008年5月2日に、ベンガル湾中央部で発生したサイクロン(サイクロン・ナルギス:Cyclone Nargis)により、ミャンマー南西部エーヤワディ管区を中心に、ヤンゴン管区、バゴー管区、モン州などで大雨や洪水、強風による被害が発生し138366人の尊い命が失われました。
サイクロン・ナルギスの勢力を示すシンプソン・スケールはカテゴリー4でした。通常、ベンガル湾で発生するサイクロンは、北東貿易風の影響で東進する事は無く、多くがバングラデシュに向かい、次いでカルカッタ付近やインド半島東岸に上陸します。ナルギスのように東に進んでミャンマーに上陸する事は稀であり、被害が拡大した大きな原因となりました。バングラデシュなどでは、国連の力もあり、被害をできるだけ食い止めることができましたが、ミャンマーではこのサイクロンへの備えが少なく、社会基盤が脆弱だったことも大きな要因となりました。
サイクロン・ナルギスによる人的および家畜などの被害は、高い丘・建物などが近隣にないため、浸水を避ける事ができなかったことから、多くの人々が水に呑みこまれ流されました。村落では2階建ての建物は数少なく、助かった人々の中には、近くのヤシの木に登って8時間もの間、水が引くのを待っていたと言う村民もいたようです。
沿岸部の地震対策・津波対策では、基本的に高いところ、住居だと2階建て以上が重要であることがわかります。本当に、二度と起こってほしくない災害です。犠牲になられた方々の御冥福を心からお祈りするとともに、御遺族に対し謹んでお悔やみ申し上げます。追悼の意を込めて、「決して忘れてはいけないこと」、「決して忘れてはいけない災害」として、 Never Forget Number 138366 を掲載致します。
関連サイト
コメント