「バングラディッシュ・サイクロン」(英: 1991 Bangladesh cyclone)
1991年4月26日に、バングラデシュのチッタゴン地方に、サイクロンが発生し、138866 人もの尊い命が失われました。
前日の1991年4月25日にベンガル湾南部で発生しました。翌日、その熱帯低気圧が、サイクロンまで成長し、その後北上を続け、北緯16度を超えた頃から北北東に進み、29日から30日の夜半に、バングラデシュ東部にあるチッタゴン付近を直撃し、甚大な被害をもたらしました。
被害が深刻となった主な原因は、人口密度が高く、貧困な住民が大半を占める地域に対して発生したことが主な要因で、また、バングラデシュの南東部では強力なサイクロンを30年以上にわたって経験していなかったこともあり事前の準備が行えなかったことも挙げられています。また、サイクロンが通過したのが真夜中であったことと、移動する速度が遅かったことも大きな要因とされています。
このサイクロンは、インド気象局(IMD)では「BOB 01」、合同台風警報センター(JTWC)では、熱帯低気圧番号「02B」。日本では「サイクロン2号」と呼ばれていました。
サイクロンが人口密集地に発生すると甚大な被害が起きることがよくわかる大災害でした。また、30年以上何もないことは、そろそろ発生する確率が高くとも、なかなか、事前に備えることのむつかしさも示しています。犠牲になられた方々の御冥福を心からお祈りするとともに、御遺族に対し謹んでお悔やみ申し上げます。
追悼の意を込めて、「決して忘れてはいけないこと」、「決して忘れてはいけない災害」として、Never Forget Number 138866 を掲載致します。
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